本文の後に、「野生時代」の1986年新年号に掲載された「結婚物語への案内状」というインタビューが載っている。その中で作者が断言しているとおり、大半は実話ではないのだろうが、どうしても作者本人の経験を脚色して書いているように見えてしまう。昔は当然、大島正彦くんに感情移入しがちだったが、やがて原力さん(陽子さんの父親)が自分のように感じられる日が来るかもしれない。「ようこ」という名の女性が妹から「よーちゃん」と呼ばれるのは、いずこも同じ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年9月30日
- 読了日 : 2012年10月29日
- 本棚登録日 : 2017年9月30日
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