「港の空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色だった。」という冒頭の一文だけは憶えていた。その昔、空きチャンネルに合わせたテレビの画面はいわゆる砂嵐になったものだが、それと空の色が結びつかなくて困惑したような気がする。刊行直後に読んだはずなのにまったく記憶にないのは、面白くなかったからに違いない。巻末の解説で山岸真はべた褒めだし、ヒューゴー、ネビュラ両賞を独占した作品だが、趣味に合わないものは仕方がない。黒丸尚訳、昭和六十一年七月十五日発行、定価560円。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2024年4月13日
- 読了日 : 2024年4月4日
- 本棚登録日 : 2024年4月13日
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