リベラルな朝鮮学校長の父の元で育てられた森崎和江は、朝鮮の人達を友としながら自由な環境で育つ。17才で日本に帰り福岡県立女子専門学校に入学。日本の公娼制度のもとで苦しむ女性、炭鉱に強制労働させられる朝鮮人等、朝鮮では見なかった下層の人々の現実に「日本」という言葉が書けなくなる。そこから彼女の自分を確立するための模索の歩みが始まる。本書は中島岳志との3日間の対談の記録であり、北は北海道から南は沖縄までの全国幅広い人達との交流、韓国の人々や社会改革を志す人達との交流、それらと通じて変わって行く彼女の考えと生き方が明快に述べてある。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学・宗教・倫理・教育・心理学
- 感想投稿日 : 2014年1月18日
- 読了日 : 2014年1月18日
- 本棚登録日 : 2014年1月18日
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