子どもは判ってくれない (文春文庫 う 19-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2006年6月9日発売)
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本棚登録 : 985
感想 : 90
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 この人の本は、「今読まなきゃ。」と思い読んでいる。

 「賞味期限内」と言う言い方をしていたけれども。

 
 「今読まなきゃということは、読んでもピンと来ない日が来るってことだ。」

 ということを何となく感じてる自分に、こう


 (なんで私の思ってることに対して説明してくれてるわけ?)

 と多少ビビりながら読んでいます。




 なんだろう、樹さんの本を読んでいると、(大層な言い方をしてますねw)
 自分の頭の悪さを痛感するんですが、

 そう思える人の本を読まないと、頭は悪いままだ…
 というやるせなさから読んでる気もします。

 そうやって、少しずつ思考の階層を深めていくことをしないと
 自分が気持ち悪い。

 対等にやりあえるほど知識や理論の楯をもっておらぬので、
 そういう人を見つけると
 
 飽きるまで読みます。
 それで「違う」ことを発見します。
 それが例え枝葉末節に過ぎないとしても、

 それで何か、安心するのです。

 馬鹿が揚げ足を取るような真似をしているに過ぎませんが
 
 100%この人を信仰しているわけではない自分を見つけて、
 解放されたいと、願う故でしょうか。

 いいのか悪いのか分かりませんが、
 せめてそう思えるくらいに自分の見聞を広げられるよう
 「知りたい」と願うのだと思います。

 しかしながらですね、著者の見聞が広すぎて
 しばらく解放される日はきそうもないですねw

 「解放」って響きが悪いけれど
 樹さん、おもしろいです。まだ、たくさん、読んで知りたい、っていう段階。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2009年8月5日
読了日 : 2011年1月3日
本棚登録日 : 2009年8月5日

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コメント 1件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/05/29

「解放されたいと、願う故でしょうか。」
それは或る意味、内田センセが最も希んでいる読み方だと思う。

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