昨今の自動運転を巡る複雑な状況、特に米国での人身事故後の状況がよくわかった。
米国の状況(「デトロイト組とシリコンバレー組の発想の違い」、「「やたら楽観的なシリコンバレーと、そのタニマチとしてのウォール街」と、「事故のたびに不安感を増す一般世論と、それを煽る一般メディア」という落差の構図」)を見るに、米国では、シリコンバレーの熱気とは裏腹に、自動運転車のレベル4や5の実用化へは簡単に行きそうにないな。 アメリカの国民の多くは、自動車に対して、移動手段という以上の格別な思い入れがあるようだし。自動運転車への不安感や嫌悪感の強さは、米国での自動運転実用化の足カセになるかもしれない。むしろ、シンガポールや中国の方が早いかも知れないな。日本はどうなんだろう。個人的には、自動運転が一日も早く実用化されることを切望しているのだが…。
著者は、シリコンバレーの方向性を軌道修正し、レベル2や3を地道に突き詰めていくべき、といっている。そうであれば、日本メーカーにもまだまだ勝機がありそうだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ビジネス
- 感想投稿日 : 2018年9月24日
- 読了日 : 2018年9月24日
- 本棚登録日 : 2018年9月24日
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