ボーダー ヒート アイランドIV (文春文庫 か 30-5)

著者 :
  • 文藝春秋 (2013年1月4日発売)
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感想 : 79
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既読の第3弾「サウダージ」を跳ばして、第4弾を読むことに。

アキと共にチーム「雅」を結成し、ファイトパーティを仕切っていたカオルも今や大学生。過去を封印してひっそりと学生生活を送るカオルだったが、偽「雅」が出現してファイトパーティを復活させ、違法な賭博でも荒稼ぎしていることを知って憤る。消息を絶ったアキに何とか連絡し、ここから裏金強盗チームとカオルの復讐劇が始まる。

とはいっても、物語の過半はカオルの同級生、中西とその義理の妹、アキラとのドラマに割かれている。中西の抱える家族の秘密、今一つピンとこなかったな。詮索好きででしゃばりで強引なアキラも、ウザいだけのキャラで終わっちゃったな(中西に対して恋愛感情でも抱けばもっと面白かったのだが)。

「ヒートアイランド」で描かれたファイトパーティが、同じメンバーの下一夜限り復活、という事でシリーズ終了。

読み終わって、何となく虚しさが…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(その他)
感想投稿日 : 2021年9月24日
読了日 : 2021年9月24日
本棚登録日 : 2021年9月23日

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