AI分析でわかった トップ5%社員の習慣 トップ5%シリーズ

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2020年9月25日発売)
3.58
  • (41)
  • (102)
  • (98)
  • (22)
  • (4)
本棚登録 : 912
感想 : 136
4

顕著な成果を出す上位「5%社員」と、そうでない残り95%の一般社員に対してアンケートやヒアリングを行い、その結果を「AIと専門家によって分析して、「5%社員」の共通点や、95%の一般社員との違いを抽出し」てそのエッセンスをまとめた書。

「5%社員」は、結果を重視し、時間を大切にし、定期的に省みて常に改善し続け、失敗を怖れず果敢にチャレンジし、失敗を学びの機会として成長し、完璧さよりもスピード重視で、好奇心を持ち学びを怠らず、自ら心を割って人脈を広げ、ギブにより頼れる人を増やし(「好意の返報性」)、承認欲求より自己実現欲求を強く持ち…。

言われてみればいちいちごもっともで、特に目新しいことは書いてない(もちろん、実践できていないことばかりではあるのだが)。

でも本書、腑に落ちるというか説得力バッチリなのは、大量のデータを分析したらこうなりました、という客観性の高さ、シンプルさにあるんだろうな。

面白いと思った箇所を幾つか摘記しておく。

「「5%社員」は、…はじめての人と関係を構築するときに、心構えとして不要なプライドに引っ張られることなく自分のできないことや弱点を相手に見せています。」
←これって簡単なようでいてなかなか出来ないんだよな。ついつい背伸びしちゃって。

「思うように成果が出せずに徒労感と疲労感をもつ一般社員は、それから解放された「土曜の朝」に幸せを感じ、「5%社員」はしっかりと目標を立ててそれを達成した「金曜の夜」に幸せを感じる」
←コロナのせいか最近、金曜の夜だろうが日曜の夜だろうが特に何も感じなくなってしまった(ヤバい)。

「「5%社員」は、相手の話を聞くときに体を動かします。手や首の動きや表情を使って相手の話を聞くのです。」
←この分析結果、矢野さんの「データの見えざる手」の「ハピネス」に通ずるものがあるな。

「ダ行を使わないだけで、柔らかい表現になります。」、「ダ行の代わりに、サ行を使うことをおすすめします。」、「・どうも申し訳ございません → 大変申し訳ございません ・◯◯だと思いますが… → ◯◯かと思われます、しかし… ・ですが… だが、しかし… → です。しかし…」
←知らなかった。言葉の響きを意識するだけで、受けての印象が変わるんだな。ついつい出ちゃう言葉ばかりなので、実践するのは結構難しそうだが…。

「「5%社員」の78%が新しいもの好きと自覚しており、1年以内に発売されたスマートフォンを使用している確率は61%で、機種変更の速さは一般社員の約2倍であることがわかりました。」
←こりゃダメだ。スマホへの乗り換えもかなり遅かったし、壊れるまで執拗に使い続けてるし(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2021年12月14日
読了日 : 2021年12月14日
本棚登録日 : 2021年12月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする