この本を読みながら、「正義とは何だろう」って考えさせられた。
田中氏は「国の体制を守ること、組織を守ることこそが正義と考える上の人たち」と述べていますが、怖いなと正直思いました。
ただ、彼らの言う正義がそういうものであるのならば、権力者たちのあの振る舞いが、哀しいかな、納得できるものでもあります。
この本もそうですし、「国家の罠」もそうですが、日本という国には人権なんて存在しないのではないかと、読んでいてそう思いました。
衝撃だった言葉・・・
田中氏:
結局、調書というのはいかようにも作れてしまうもの。それに苦分けて裁判官には「検事から控訴されないのが、いい判事」という縛りもある。そういったものがすべて合わさって、刑事事件の99.9%が有罪という数字が弾き出される。国策捜査とか検察の捜査というものは往々にして冤罪事件が多いということは明白だけど、真実を裁判で解き明かそうなどというのはしょせん幻想にすぎないといこと。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年12月30日
- 読了日 : 2011年12月30日
- 本棚登録日 : 2011年12月30日
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