読みながら、泣きました。
子供は社会を写す鏡、と言われます。
大人も社会も病んでいるんですね。
水谷先生は常に子どもの側に立ち、大人を攻撃し続けてきた、と自ら仰います。でも、ある母親からのメールで、実は大人も苦しんでいると知ったと書かれています。
そして、この本は子どもへ、そして大人へのメッセージも詰まっていると思います。
「 大人も子ども、誰だって本当は人を傷つけたくなんてない。
人は本来、みんな優しいものです。
目の前でお年寄りがカバンの中身をぶちまけてしまったら、とっさに駆け寄り拾ってあげるでしょう。幼い子が道で転んで泣いていたら、そっと手をさしのべて抱き起こしてあげるでしょう。・・・その場に自分しかいなかったら、まさに自分が必要とされれば、みんな進んで人を助けようとする。そういう素晴らしい心を、本当は誰もが持っているんです。
そんな優しさを忘れてしまうほど今、社会は憎しみにあふれています。・・・あらゆる場所に憎しみが連鎖し、互いを傷つけ合っているんです。」
この連鎖を断ち切ろう。
そのために、水谷さんはこう語りかけます。
「いいんだよ。
昨日までのことは、みんないいんだよ。
生きていてくれさえすれば、それだけでいい。
今日から人のために優しさをくばって、
人のために生きてください。」
心を開いて、人に優しさを配っていこう。
少しずつでいいから。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
子育て・教育
- 感想投稿日 : 2012年8月2日
- 読了日 : 2012年8月2日
- 本棚登録日 : 2012年8月2日
みんなの感想をみる