ドグラ・マグラ(下) (角川文庫 緑 366-4)

著者 :
  • KADOKAWA (1976年10月13日発売)
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本棚登録 : 9535
感想 : 557
5

思考、感情があっちこっちに飛ばされ、とても面白い。推理小説?と呼んでいいかな。
下巻を読んだ後は、もう一度上巻を読み直すのをオススメ。印象が全く変わる。
捉え方次第でグッドエンド、バッドエンド、キツネにつままれたようなエンドに持っていかれ脳が騙されます。

上巻は、心理や遺伝について丁寧に説明がある。
下巻の後半から、ようやっと殺人事件の詳細が記されるが……上巻で丁寧に説明されてたことが腑に落ちてくる完璧な伏線回収。

補足
本作品では下記の2点の論文?が展開されており本筋に深く関わってくるので簡単にまとめる。

①脳は考えるところにあらず
 →脳は解釈するだけのところ。脳で考えてる気になると脳に騙される。

②胎児の夢の考察
 →胎児は10ヶ月の間過去までに先祖が経験した出来事を夢として見ており追体験をしている。そのため何世代も前の性格を遺伝することもある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年6月8日
読了日 : 2023年6月8日
本棚登録日 : 2023年6月6日

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