「自分は特別な存在だと思い込んでる勘違い女」が主人公の作品。佐藤江梨子さん主演。
タイトルに惹かれて観たけど、率直に言うならちょっとストーリーの濃さが物足りないように感じます。
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「自分は特別な存在だと思い込んでる勘違い女」っていうパンチのきいた謳いなのに、ストーリー展開においてスリリング感やメッセージ性が薄くない!?っていう印象でした。
ただ、原作から入ってないし、もともと劇として扱われた作品だから一概に悪くは言えないけども。入り方違ったら印象変わったのかもしれません。
ただ好きなのはやっぱり清深ちゃん!サトエリ演じる主人公・澄伽もキャラ濃いしワガママでヒステリックで常識外れで好き。あんなに自分が正しいと思えるとことか、逆に尊敬します。けども気になるのはそんな澄伽の妹・清深ちゃん。この作品ブラックコメディって言われるけど、確実にブラックに深みを出してるのはこの子でしょうよ!
演じてるのは佐津川愛美さん。個人的にはこの映画みながら「この子どっかで見たことある。。。どっかで。。。どこだっけ。。」って思ってたら、2012年の1月-3月クールの私のイチオシドラマ「最後から2番目の恋」で大橋知美って役をやってた子だ!!!って気付いた時ちょっと感動(笑)
ついでに最後から2番目の恋について少しだけ触れておくと(ホントはめっっちゃ語りたいところですが。。ここは我慢。。。)このドラマ、女子はDVD買ってよし!(なにさま)とにかく保存版!!
勝手な私のドラマ視聴事情的に言わせてもらえば当時のクールの中では有無を言わさず一等賞!!キョンキョンと中井貴一さんがいい味出してますほんとに!それをとりまく他のキャスト勢も豪華です。ほんとこのドラマ大好きだったな。
言っておくけどイマドキ女子(勝手な個人的偏見ふくむ)が好きなジェットコースターラブ的要素は少ないです。
でもちゃんとラブストーリー。大人の。てか月9でもいけたと思う。
大人のっていっても色っぽいってわけじゃなくて、とにかく、恋の仕方が大人。素敵です。
・・・・って最後から2番目の恋についてはここまでにしておきます(泣)
話はもどり「腑抜けども~」についてですが、澄伽、清深、ときて最後にもう一人触れときたいのは永作博美さん演じる待子。見てて一番イタイのは、待子さんだったかも。この人も、普通なようで狂ってたんじゃないかな案外。かわいそうって見てて思うと思う。待子さんに肩入れすると澄伽がかなり憎く思える。でも素直に待子さんにはこれから幸せになってほしいな~って願う中盤からラスト。
そんなこんなでレビューがかなり主観的かつ長すぎになってしまったけども、ブラックユーモアなこの世界観の中で、一人ひとりの人物をよく見てあげて下さい。
登場してくる「腑抜けども」は皆さんの心のどこかに当てはまり、きっと、びっくりすほどあっけらかんとした「悲しみの愛」を見せてくれますよ。
- 感想投稿日 : 2012年7月7日
- 読了日 : 2012年7月7日
- 本棚登録日 : 2012年7月7日
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