3月末現在、2014年暫定ベスト本(フィクション)。狂気とは何なのか、そのわからなさが饒舌な文体と個性に満ちた患者たちのキャラで彩られ、とても面白く読んだ。肩書きとしては医師、病院の職員、町の者であっても、彼ら彼女らと「患者」との境目はわからなくて、終盤の乱痴気騒ぎがそれを物語っている(ここは本当に読んでいて面白かった)。内に迫る人間の本質を描きつつ、娯楽性も高い。「面白い」本として、気の会う友人に勧めたい一冊。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2014年4月1日
- 読了日 : 2014年4月1日
- 本棚登録日 : 2014年4月1日
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