仰臥漫録 (岩波文庫 緑 13-5)

著者 :
  • 岩波書店 (1983年11月16日発売)
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本棚登録 : 422
感想 : 42
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「坂の上の雲」を読んでから気になっていた、正岡子規が書いた本。亡くなる約一年前から書き始めた、病床日記です。
日々の事だけでなく、俳句や水彩画等もあります。
一番驚いたのは、食事の量です。身動きが困難なことによるストレスを、食事によって解消していたのではないかと思えるほど、多くて種類も豊富。当時では珍しいだろうものも含まれています。
魚が大好きだったようで、一ヶ月で家賃に迫る金額を食べているのがわかる記述があります。
俳句もすばらしく、惹かれる句もいくつかありました。
自殺しようしたことが書かれていた所では、鬼気迫る文章にこちらまで力が入ってしまうほどでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史関連本
感想投稿日 : 2011年2月1日
読了日 : 2011年2月1日
本棚登録日 : 2011年1月14日

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