ビッグバンとか、「開いた宇宙」とか、暗黒物質とかの話までは何とかイメージしつつ読めました。でも、「量子の揺らぎ」とか「反物質」などの概念になると、ちょっと「??」。物理学の最前線を専門家でない読者に少しでも判りやすく伝えようとすると、簡略化し過ぎるが故に返って判りにくくなってしまうのかもしれない。でも、一般読者にそのような知識を知ってもらいたいという著者の気持ち、小説みたいにある程度売れることが予想できる本とは違って売れるかどうか未知数なテーマのこのような本を出版した出版社の意思は素晴らしいと思う。できればこういう本が翻訳されるのではなく、日本人の著者による本を手に取れる機会が増えれば、積極的に理系を選ぶ子供たちも増えそうな気がする。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
自然科学
- 感想投稿日 : 2014年2月15日
- 読了日 : 2014年2月15日
- 本棚登録日 : 2014年2月15日
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