29歳の社会学者が若者視点から現代日本を斬って斬って斬りまくった本です。
斬るテーマも多種多様。政治やデモ、企業倫理にSNS、学歴社会に就活と、そこにあるどこかちぐはぐな部分を著者は明らかにしていきます。そこから明らかになるのは何か新しいこと、聞こえのいいものに頼ろうとする著者の言葉を借りれば「おじさん」たちの期待のように思います。その期待が実態とかけ離れてどこかズレてしまっている、この本が言いたいところはだいたいそんなところなのかな、と思います。
社会は若者に期待しているのかもしれませんが、若者は若者で新たなヒーローの出現に期待だけして自分がやりたいことをしている、というのが自分の印象です。そうしたズレも今の日本のちぐはぐ感の原因かもしれませんね。
日本の現状に対して一つの気づきになりそうな本だったと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション・新書・エッセイ・評論など
- 感想投稿日 : 2014年8月9日
- 読了日 : 2014年8月8日
- 本棚登録日 : 2014年8月7日
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