100のインフォグラフィックで世界を知る 〈世にも美しい教養講義〉超図解・宗教
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2017年7月13日発売)
図解と書かれている本って、多くがフローチャートを使って説明されているものが多いイメージだったけど、この本の図解は表紙に載っているような、グラフィックアートが全ページにわたって使われています。それをパラパラと眺めているだけでも、そこそこに面白い。一種のアート作品としても、十分に鑑賞に耐えられる一冊だと思います。
フランス人の学者さんが発表した本だからか文章はややとっつきにくいかも。海外特有の言い回しや、抽象的な表現が多用されていたので、概念的な話になると、途端に内容把握が難しくなる……。思索的な話でなく、もうちょっと現実寄りに書かれていたら、良かったかなあ、という印象。
内容は幅広くて良かった。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教といったところだけでなく、ヒンドゥー教や仏教、また道教や神道などにまで言及されていて、思っていた以上に、幅広いところがカバーされていました。
取り上げている宗教も幅広かったのですが、その切り口も幅広い。宗教とは何か、信仰とは何か、そんな根本的な問いかけもされれば、各宗教の所作や聖職者の服装など、文化的な部分も。そして政治、科学、性と宗教の関係性などといったところまでカバーされています。
一気に読み込み、内容を理解するのは難しかったのですが、先に書いたようにグラフィックが個性的で面白かったので、自然とパラパラめくり、その流れで各トピックに目を通すことが、通読してからも何度かありました。
各トピックは4ページ以内で収まっているので、目を通すだけなら時間もかかりません。たまにグラフィックをパラパラとめくりながら、その流れで文章を読む。そんな感じで読み込めるようになっていければいいかな、と思います。
- 感想投稿日 : 2020年11月1日
- 読了日 : 2020年10月31日
- 本棚登録日 : 2020年10月31日
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