田原総一朗氏と秋元康氏の対談本。田原氏が妙にTwitterでAK48Bについてはしゃいでいると思ったら、対談本が出たので読んでみた。
秋元康氏は、成功した芸能プロデューサーというだけでなく、どちらかというと一流の経営者と言える。企業経営者の役割が、社員の意欲を喚起しよく働いてもらい、より高い成果を出すことだとすれば、秋元康氏のやっていることは、全く同じだ。AKB48メンバーの成長を促し、その成長をしていく過程そのものをドキュメンタリーとして顧客に提示していく。実に調和の取れた見事なマネジメントというよりほかない。
秋元語録の中から気に入った4つを選んでみる。
・根拠のない自信
・戦略なき戦略
・時代との合気道をする
・成功しない理由を見つけない
<目次>
第一章 AKB48の誕生
第二章 秋元康の思考
第三章 AKB48劇場
第四章 東京ドーム講演
第五章 AKB48のプロデュース
特別対談 高橋みなみx田原総一朗
第六章 AKB48はどこへ行く?
・根拠のない自信。根拠を求めたらみんなが思いつくようなものにしかならない。
・AKB48は未完成品である。一生懸命スライディングする高校野球のようなもの。
・AKB48には、臨床心理士やスクールカウンセラーもついている(41)。
・継続的に育てていくには、テレビではなくライブ(51)
・シングル1曲を決めるのに400〜500曲を聴く。
・予定調和を狙わない。
・マーケティングより自分が信じること
・AKB48はドキュメンタリー
・「頑張ればあそこに行けるんだ」というモチベーションマネジメント。250名全員が東京ドームに立った意味。(129)
・戦略がないのが戦略
最初の海外がジャカルタなのは、ジャカルタからの声が圧倒的に強かったから(195)
・「ヒットを出すには、ちょっとあざとい言葉を使うと、時代と合気道をしなければいけない」(195)
・自分がドキドキすればみんなもドキドキする。
・隣の子をいじめている暇なんてない。
・野茂は「成功しない理由を見つけなかったから」成功した。(198)
2013.02.01 田原氏のブログで見つける。
2013.02.23 予約
2013.05.02 読了
- 感想投稿日 : 2018年11月5日
- 読了日 : 2013年5月2日
- 本棚登録日 : 2018年11月5日
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