男たちのバラード (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (1983年11月30日発売)
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感想 : 2
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今でこそ「落合信彦はプロレス」とか「読書歴の黒歴史」とか揶揄され経歴詐称の代名詞の如く扱われたりもするが、80年代初頭、著者の国際謀略小説、ノンフィクションを通して冷戦構造の奥に隠された真実を理解しようとした読者が少なからずいたことは紛れもない事実。本書は著者を思わす主人公が歴史の瞬間に立ち会う連作集。さすがに内容の古さは否めないが話自体は面白い。問題は巻末の著者インタビューで、大法螺、ハッタリここに極まりの内容。但、ここでのエピソードが拡大再生産され以降の著作に繋がることを考えると資料的価値はあるかも?


これも一種の麻疹のようなものか?二十代の一時、落合信彦を集中的に読んだ時期がある。当時でも書評の取り上げないベストセラー作家と呼ばれていた。先日、ブックオフの均一棚にオチ本がダ―っと並んでいた。懐かしくなって何冊か購入。ノンフィクションっぽい初期作はけっこう面白かった記憶が^^; 2013年02月11日

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ハードボイルド
感想投稿日 : 2013年2月11日
読了日 : 2013年2月17日
本棚登録日 : 2013年2月11日

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