講演に備え、予習も兼ねて再読する。国や人と同じく本にも幸運な出会い、不幸な出会いがある。初めての海外に向かう機上で読んだケルアックの『路上』は生涯忘れ得ない一冊となった。韓国語に出会い、留学先の韓国で著者の講演を韓国語で聞けたのだから、この本との出会いは当然前者であろう。本の題名は『ハングルの誕生』であるが内容は韓国語についてだけではない。文字を創出する為には先ず言語とは何かを知る必要がある。ハングルの構造を概観しながら言語一般について改めて考えさせられた。韓国語が分らなくても充分に楽しめる筈。三読予定。
追記:自国文化の過度な礼賛は常に慎むべきであるが、本書がハードカバーの学術書としてではなく、一般教養の普及を目的とした新書版で出たことは、日本の出版文化の底力として、少し位は誇っても良いのではなかろうか。^^;
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
韓国
- 感想投稿日 : 2012年5月30日
- 読了日 : 2012年5月30日
- 本棚登録日 : 2012年5月25日
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