青空文庫】より落として再読。この小編を初めて読んだ時、ブラックウッドの「Ancient Surerise(古の魔術)」と雰囲気がそっくりなのに驚いた。 調べてみると朔太郎が江戸川乱歩から「古の魔術」を見せられ参考にしたとの説があるようだ。 真相がどうであれ「猫町」の作品価値が損なわれることは決してあるまい。 むしろ詩的幻想性では「猫町」の方が優れているのではないだろうか。 今回読み直してみるとラヴクラフトの「インスマスを覆う影」を思わせる場面もあった。 まあ、あちらは猫町ならず魚町だが^^; 「古の魔術」も非常に印象的な作品で『心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿 (創元推理文庫)』で読めます。 また、私は未読ですが雰囲気の似た『猫の泉(日影丈吉)』という作品もあるようです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
幻想
- 感想投稿日 : 2012年2月7日
- 読了日 : 2010年4月24日
- 本棚登録日 : 2012年2月7日
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