無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

制作 : シロタカ 
  • KADOKAWA/メディアファクトリー (2014年10月23日発売)
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本棚登録 : 536
感想 : 13
4

アニメ視聴済(大好き)。

引きこもりニートのおっさんが、異世界転生して人生やり直す物語。
異世界転生の大きなフォーマットを構築した、偉大な作品と聞いています。
もう、素晴らしすぎて、たまらないですね。

異世界転生物について最近よく思うこととして、何故彼らはあんなにも頑張れるのだろう、ということがあります。
私自身は、基本的に「生きることってしんどいよね」という価値観で、幸せで在り続けるために生きていると思っています。
そういった視点で見ると、一度死んだのに、さらにもう一度人生頑張るぞって、なかなか思えない。
異世界転生して何か(素朴なものでも)為そうとする人のバイタリティはどこから来るのか。
本作では、前世の人生を最低なものとして、もしやり直せるならやり直したい、という原初的な(呪いのような)願いが、バイタリティとなっています。
そして、上手くこなす生き方でなく、本気出す、というスタンスです。
トライ&エラーで、失敗込みで、生きていくという決断をしている。
ここが素晴らしいですよね。

そんなルディを後押しするのが、魔術の才能なのでしょう。
頑張る心があっても、成功体験を積めないと、しんどいものです。
頑張って、失敗して、積み上げて……、しかもそれが誰かに認められて、かつての自分にも似た境遇の誰かを助ける力になって。
やり直そうという強い想い、環境の変化、環境に即した能力。
それらが噛み合って、生きづらい人生から、もしかしたら頑張れる人生へ、運命を乗り換えた。
彼のこれからの歩みを楽しみにしています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2022年7月31日
読了日 : 2022年7月31日
本棚登録日 : 2022年7月31日

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