鴇崎 昇さんの感想・レビュー

無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ (5) (MFブックス)

著者 : 理不尽な孫の手

• KADOKAWA/メディアファクトリー (2014年10月23日発売)

いやー、面白い。
パウロとの再会は本当に大好きなエピソードで、自分にとって本作の唯一無二さを感じる重要エピソードのひとつです。
アニメ、漫画、小説と様々なメディアで見てきましたが、全てで滅茶苦茶泣いてます。

挫折、無力感、でも必死にやれること（ベターな選択）をやってきた、いやもっとうまくやれた（ベストな選択）のではないか？
こういったことは、きっと大人であれば皆経験があるでしょう。私にもある。
最初パウロがしてしまったように、ベストでない選択に対して落ち度として指摘する振る舞いは、個人的には好きではありませんが、世間にありふれているし、無自覚に自分もやってしまっているかもしれない。
なら、最初からそれをしない人間が普通で、良い人間なのか？
そうではないと思うし、そうでないからこそ、本作はそこからどう向き合い、挽回するかを示しているのだと思います。
本気で生きていれば後悔せずに済むことを、後悔しないように。

番外編でシルフィの活躍が見れて嬉しい。
凄いし、強いんだけど、そういった面があまりクローズアップされている印象がないので、もっと見れたら嬉しいです。

感想投稿日 : 2022年8月17日

読了日 : 2022年8月17日

本棚登録日 : 2022年8月17日