天空の扉 (3) (ニチブンコミックス SH comics)

著者 :
  • 日本文芸社 (2013年1月9日発売)
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本棚登録 : 115
感想 : 2
4

面白い。
ちょっと迂遠な気もするけど、三つ目族の領土問題や兵器技術といった具体的な背景描写は、ファンタジー世界を地に足の着いた世界たらしめる重要な要素だなと。
また、主人公に(ある種恫喝的な)交渉をしっかりさせているのも好印象。

◆テンションの乗ったギャグ応酬
調教される黒幕?女、「よろしくボロ!!」など、序盤はやたらとテンション高めなギャグの応酬。
肌に合わないと辛いのかもだけど、個人的には楽しかったです。
「ノってんなぁ!」って感想でした。

◆戦わずして勝つ
「はっきり言っとくぞ この中の一人でも殺してみろ フェアリーガーデンにいる三つ目族…一人残らず消し飛ばしてやる」
これを主人公に言わせたのが、とても好印象。
そしてこの言葉を引き出したディアボロは、ここまでの描写でとても論理的で、かつ薄っぺらくない誠実さがあるという印象です。(現代日本社会の一般的な価値観だと、多分誠実とは言われないと思うけど)
本作作者のやりたいこと、描きたい姿は、このキャラに集約されるんじゃないかなと感じています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2023年10月7日
読了日 : 2023年10月7日
本棚登録日 : 2023年10月7日

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