近代美学史―近代美学の三期と現代美学の課題 (岩波文庫 青 637-3)

  • 岩波書店 (1960年8月25日発売)
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感想 : 4
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フッサール以前の現象学の源流のひとつとも言われるディルタイだが、日本ではその著書をなかなか読むことができない。全集があるらしいがもの凄く高価で、私の住む街のしょぼい図書館には、当然置かれていない。
だからいまだにディルタイに関してはよくわからないのだが、この本は17世紀から19世紀にかけてのヨーロッパ芸術、それをめぐる美学上の論説の歴史が簡単にえがかれている。
ライプニッツやホームの文章が引用されているあたりは興味深かった(音楽についての美学)。
それにしても、ヨーロッパ美学史上の重要そうな本は、私もほとんど読んでない。というか、ここに出てくる著書名のほとんどは知らない。
ヨーロッパ人ではないから、やむを得ないか。と、開き直ってみる。そもそも、それらは邦訳を入手できないものが多いだろう。
この本は薄すぎて、相変わらずディルタイの思想の特徴は掴めなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学・思想
感想投稿日 : 2011年7月11日
読了日 : 2011年7月11日
本棚登録日 : 2011年7月11日

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