フッサール以前の現象学の源流のひとつとも言われるディルタイだが、日本ではその著書をなかなか読むことができない。全集があるらしいがもの凄く高価で、私の住む街のしょぼい図書館には、当然置かれていない。
だからいまだにディルタイに関してはよくわからないのだが、この本は17世紀から19世紀にかけてのヨーロッパ芸術、それをめぐる美学上の論説の歴史が簡単にえがかれている。
ライプニッツやホームの文章が引用されているあたりは興味深かった(音楽についての美学)。
それにしても、ヨーロッパ美学史上の重要そうな本は、私もほとんど読んでない。というか、ここに出てくる著書名のほとんどは知らない。
ヨーロッパ人ではないから、やむを得ないか。と、開き直ってみる。そもそも、それらは邦訳を入手できないものが多いだろう。
この本は薄すぎて、相変わらずディルタイの思想の特徴は掴めなかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学・思想
- 感想投稿日 : 2011年7月11日
- 読了日 : 2011年7月11日
- 本棚登録日 : 2011年7月11日
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