猫間地獄のわらべ歌 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2012年7月13日発売)
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本棚登録 : 256
感想 : 45
4

大富豪同心シリーズがとても好きで、その作者の新作と言うことで購入。
結果、買って良かった。

始まりからの"俺"の心の声等も面白く、いい感じだなと思っていた矢先のメタ展開。
ここで私はちょっとガッカリしたのだが、読み進めると慣れてしまった(笑)。

国許の奥村のターンではわらべ歌に悶絶。
通勤電車内で読んでいた時だったので、笑いをこらえるのが大変だった。
マスクしてて良かった…。

やけに衆道の気をプッシュしているのが気になっていたけど、最後の最後で成る程&微笑ましい結末でニンマリしてしまった。
最後のネタを知った後に、改めて最初から読み直したい…そんな作品。

館シリーズや読者への挑戦状のパロディ…色々とクスリとさせられる。
元ネタを知らなくても、ちょっとフザケた感じが大丈夫なら充分愉しい、読みやすい作品だと思う。

同一主人公での続編は難しいかもしれないが、登場人物や藩が被ってるような、同じようなタイプの作品でシリーズ化して欲しいなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2013年2月14日
読了日 : 2013年2月14日
本棚登録日 : 2013年2月14日

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