昔、映画を見た記憶と、心に残った恋愛小説としてコメントされていたのを見て、読んだ。
最後に心打たれ、涙を流しながら読んだ。ただ、最初の頃は葉山先生の踏ん切りのつかない態度や小野くんの突拍子のない行動にいらいらしたり、「やめときなあ、あんた幸せになれんよ」という気持ちになったりと、途中まであまり共感はできなかった。
きっと、「だめだとわかっていても、愛してしまう」「心が求めてしまう」っていうのは、泉ちゃんの行動そのもので、それだけの大恋愛なのだな、と読んだあとは思った。惹かれてはいけないけど、求められる喜び、受け入れて、自分を理解してくれる安心感、そういったものが2人を繋いでいた。
とても切ない。人の弱さや不安定さが丁寧に描かれて、紡がれている物語だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月24日
- 読了日 : 2024年2月24日
- 本棚登録日 : 2024年2月15日
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