いつか帰りたい ぼくのふるさと: 福島第一原発20キロ圏内からきたねこ

著者 :
  • 小学館 (2012年11月7日発売)
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ツライ話や

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「原発事故からの別れと再会の感動物語

2011年3月11日東日本大震災の日、すべてが大きく変わってしまいました。福島第一原発の事故により、住民が避難した後、周辺地域には、多くの犬、猫、牛、馬などの動物たちが、取り残されました。
写真家の大塚敦子さんは、震災後、20キロ圏内に残されたペットたちの里親となり、一匹のねこを引き取りました。本書は、福島からやってきた被災ねこ、キティが語る物語です。
保護されたときは、ガリガリにやせ、眼光鋭くすさんでいたキティも、東京に引き取られ幸せに暮らしていました。インターネットで、キティの家族が見つかり、再会を果たします。しかし、キティの本当の家族は、仙台で避難生活をしていて、引き取ることができません。
一時帰宅で、自宅に戻ってみると、そこは、あの日のママ荒れ果てた状態です。自然豊かな福島の土地は、何も変わりませんが、放射能という目に見えないもののために、もう戻ることはできません。
そこには、生と死がそのままの形で残されていました。
キティの目を通して、福島の現実と未来を見つめ、子どもたちに伝えたいと思います。」

読書状況:読みたい 公開設定:公開
カテゴリ: 原子力・原発
感想投稿日 : 2012年9月24日
本棚登録日 : 2012年9月24日

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