日経新聞に連載された東京工業大学での池上さんの講義をまとめたものです。
戦後史が空白になった理由・・・教える側にとっては戦後史は現代であって、歴史という認識がなかったから・・・には大いにうなづけました。私の世代でも、歴史という認識ができるのってオイルショックまでで(もうちょっと頑張ってダッカ事件ぐらいまで?)、バブルに湾岸戦争、イラク戦争、阪神大震災なんてリアルなニュースですもんね。でも、おそらくうちの子どもたち(一番上が小学3年)が高校で現代史を習う頃にはさらに9.11テロや東日本大震災までも入るんでしょうね。
さて。
この本は戦後史の本ですが、通史ではありません。通史で講義はしていなかったということですが。
キーワードについて戦後史を語るという感じです。
タブーっぽいような日教組の話まで出てきたのはすごい。これは受験用の現代史では絶対に聴けない話。学生運動の話も興味深い。
池上さんの話のすすめ方は、現代の出来事にとっかかりを見つけながら過去に戻ってわかりやすく解説するという方法を取ってますよね。これが聴く側も読む側も分かりやすい。
他のシリーズも借りてこようっと♪
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2014年7月19日
- 読了日 : 2014年7月19日
- 本棚登録日 : 2014年7月10日
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