子どものころ、『ザ・ベストテン』を見て
黒柳さんが大好きになった。
高校生のころ、『窓ぎわのトットちゃん』を読んで
黒柳さんみたいな大人になりたいと思った。
そして今、この本を読んで黒柳さんになんだかさようならを言われているような気がして、
淋しくなってしまった。
黒柳さんが大好きだったのは
『この人はきっと本当のことしか言わない』と子ども心に思ったから。
黒柳さんのようになりたいと思ったのは
黒柳さんが子どもの頃の気持ちを少しも忘れずに大人になっていたから。
この本にはそんな思いを裏付けるようなエピソードがたくさん出てきました。
ちゃんと自分の頭で考えて行動すること。
人にも自分にも正直に嘘をつかず生きること。
人を差別したりせず、思いやりと愛情を持つこと。
本当なら人として当たり前ことのはずなのに、
今こんなことができる大人が世の中にどれだけいるんだろう。
黒柳さん、『ひとり』なんていわないで
まだまだ人生を謳歌してくださいね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ(女性)
- 感想投稿日 : 2016年6月4日
- 読了日 : 2016年6月3日
- 本棚登録日 : 2016年6月4日
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