大学演習 熱学・統計力学〔修訂版〕

著者 :
制作 : 久保亮五 
  • 裳華房 (1998年9月10日発売)
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本棚登録 : 257
感想 : 14
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130803 中央図書館

もちろん図書館で借りてきた期間で、読了することなどできはしない。ざーっとページをめくってみただけ。それでも簡潔で見通しのよさそうなレジュメと、豊富な例題を通読すれば現象論的物理学のマクロな体系と、ミクロ分析への橋渡し部分について、多くの人のニーズに応える内容をマスターできる(のだろう)。

序、にあるように、「<span style='color:#0000ff;'>熱力学の効用、基礎科学としてのその独自の価値は今日でも変わらない。熱力学のものの考え方は、現象論的な把握の仕方というものの価値を教えてくれる。原子や分子という具体的なものを考える代りに、エネルギー、エントロピー、自由エネルギー、といったやや抽象的な量の関係として現象をとらえる仕方は、何といっても直観性に乏しく、それが熱力学が何となくピンとこない一つの理由であるが、その反面、一々、原子や分子の運動にさかのぼらないで、一般的な原理として簡明にものを理解させる。
(中略)統計力学はわれわれに、ミクロな世界の物理法則と、マクロな世界の物理法則をつなぐ論理を与えるもので、量子力学も、統計力学なしには現実の世界の物理学としての力を失ってしまう。</span>」


ぜひ入手しておきたい。→20160130 入手

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 科学
感想投稿日 : 2013年8月3日
読了日 : 2013年8月4日
本棚登録日 : 2013年8月3日

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