130803 中央図書館
もちろん図書館で借りてきた期間で、読了することなどできはしない。ざーっとページをめくってみただけ。それでも簡潔で見通しのよさそうなレジュメと、豊富な例題を通読すれば現象論的物理学のマクロな体系と、ミクロ分析への橋渡し部分について、多くの人のニーズに応える内容をマスターできる(のだろう)。
序、にあるように、「<span style='color:#0000ff;'>熱力学の効用、基礎科学としてのその独自の価値は今日でも変わらない。熱力学のものの考え方は、現象論的な把握の仕方というものの価値を教えてくれる。原子や分子という具体的なものを考える代りに、エネルギー、エントロピー、自由エネルギー、といったやや抽象的な量の関係として現象をとらえる仕方は、何といっても直観性に乏しく、それが熱力学が何となくピンとこない一つの理由であるが、その反面、一々、原子や分子の運動にさかのぼらないで、一般的な原理として簡明にものを理解させる。
(中略)統計力学はわれわれに、ミクロな世界の物理法則と、マクロな世界の物理法則をつなぐ論理を与えるもので、量子力学も、統計力学なしには現実の世界の物理学としての力を失ってしまう。</span>」
ぜひ入手しておきたい。→20160130 入手
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
科学
- 感想投稿日 : 2013年8月3日
- 読了日 : 2013年8月4日
- 本棚登録日 : 2013年8月3日
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