雨にもまけず粗茶一服

著者 :
  • マガジンハウス (2004年7月15日発売)
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本棚登録 : 290
感想 : 49
3

初、松村栄子作品。
コミカルでテンポ良く、さくっと読めました。
遊馬はお金欲しさに家宝を売ろうとしてしまうようなイマドキの男の子なのに、
ふとした仕草や茶道の事になると普通の人にはできないような振る舞いをさらっとしてしまう。
そんなギャップが不思議であり、羨ましくもありました。
身に沁み込んだ振る舞いはそう簡単に抜けるもんじゃないですよね。
能天気な遊馬と正反対の性格である弟の行馬。
彼が昔から考えていた壮大な計画を知った時はビックリ!
そしてラストはほろっとさせられます。
ドラマ化されても面白いかも。

【「これからは自分らしく生きることにしたんだ。黒々とした髪七三に分けて、あんこ喰っててもしょうがないだろ」武家茶道家元後嗣・友衛遊馬18歳。彼はそう言って家を出た―。酔狂な茶人たち、ほんのり甘い恋心、そして消えた茶杓…。京の都で繰り広げられる茶ごころたっぷりの傑作エンターテインメント】

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ほのぼの
感想投稿日 : 2012年3月3日
読了日 : 2012年3月3日
本棚登録日 : 2012年3月3日

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