鷺と雪 (文春文庫 き 17-7)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年10月7日発売)
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本棚登録 : 1712
感想 : 209
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三部作最終回だからといって特別に盛り上がるようすはなかった。
何者かが分かってしまって、ベッキーさんへの興味が少し薄らいでしまった分、少し物足りない。
題名の「鷺と雪」は、想像通りだったが、これから起こる歴史事実に至るまでの、キリキリと忍び寄るさまが、単なる少女の成長物語ではなくしている。

ほんの少し前の事であるものの、今を生きていると既に歴史の一部と感じてしまう。
「今当たり前」は不変ではないことを、痛切に思う。

ベッキーさんのように、背筋を伸ばして今の時代に真摯に向き合ってきただろうか…。
自問するも自信はない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー小説
感想投稿日 : 2020年1月27日
読了日 : 2020年1月7日
本棚登録日 : 2019年11月28日

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