三部作最終回だからといって特別に盛り上がるようすはなかった。
何者かが分かってしまって、ベッキーさんへの興味が少し薄らいでしまった分、少し物足りない。
題名の「鷺と雪」は、想像通りだったが、これから起こる歴史事実に至るまでの、キリキリと忍び寄るさまが、単なる少女の成長物語ではなくしている。
ほんの少し前の事であるものの、今を生きていると既に歴史の一部と感じてしまう。
「今当たり前」は不変ではないことを、痛切に思う。
ベッキーさんのように、背筋を伸ばして今の時代に真摯に向き合ってきただろうか…。
自問するも自信はない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー小説
- 感想投稿日 : 2020年1月27日
- 読了日 : 2020年1月7日
- 本棚登録日 : 2019年11月28日
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