子育てがプラスを生む「逆転」仕事術 産休・復帰・両立、すべてが不安なあなたへ (メンターBOOKS)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2014年1月21日発売)
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【職場に貢献する意志を伝える】

大学3年生になれば就職活動が始まり自分自身に合った企業を探していく。そのなかでも特に女性は出産、育休について考えなくてはならない。育休はどのように取ればいいのか、その後私は企業に戻ることができるのか、育児と仕事の両立は可能なのか、そんな疑問を抱いている女性の方々には是非読んでいただきたい。
本書は、株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役の小室淑恵さんによるものである。育児と仕事の調和プログラムarmo(アルモ)を開発し、400社に導入している。本書はチャプターが1〜34まであり、自分が興味のあるところだけを目次から抜き出すことができるため最短で必要な知識だけを手にすることができる。
女性にとって出産とは一大イベントであり、1番大変なことでもある。そこで必要となってくるものは「育休」である。しかし、育休を取ることを躊躇してしまう人が多いとよく聞く。それはなぜだろうか。例えば私はアルバイトのシフトを出してしまったが急遽、休みが必要になってしまった。そんな時、休みの連絡を入れることに少し躊躇してしまう。それは、日本独特の休みにくい雰囲気があるからである。店長が気持ちよく休みを受け入れてくれた時は一度もない。風邪をひいてしまい休みたいが、休みの連絡を入れるとまた何か言われそうでなかなか休みをくださいということができない。同じことではないだろうか。それは会社の規模によっても異なってくる。中小企業であれば社長との距離も近く、少しは言いやすいが、大企業になると休みをとれても自分が帰る場所がなくなっているかもしれない。そんな、危機的状況を打破する秘訣が本書にはたくさん詰まっている。今回は一つ紹介したい。
チャプター5の中に(p44)、職場に貢献する意志を伝えるという文がある。一生懸命仕事をこなし、これだけ周りの人よりも頑張っていますということを上司にアピールすることができれば、いざ育休を取ることになった時にあいつは誰よりも頑張っていた、育休も頑張ってくれと応援しサポートしてくれる。私生活でもそうである。ただ、休みが欲しい、お金が欲しい、けどもらえない。それはただのわがままである。高校時代から私は人の嫌がることや人よりも物事を少し多くやること心がけてきた。それは周りに認めてもらい、あいつだったら任せられる、あいつをサポートしたいと思ってもらうためである。本当に育休が欲しいのなら自分が精一杯頑張ることが近道なのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 森川 意崇
感想投稿日 : 2019年7月24日
読了日 : 2019年7月17日
本棚登録日 : 2019年6月7日

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