ホモ・サピエンスは「頭が良く優れていた」から生き残った、
という固定観念を読書前に私は持っていました。
その固定観念を作者が一つ一つ、ゆっくりと化石から
分かった事実を拾い上げながら崩してくれるたびに
(なるほど!)、(そうだったのか!)と思う事しきりで
読書中は常に快感でした。
特に良いなと思ったのは、「化石からでは分からない事実」について
作者が想像し、言及している点です。
滅んでいった人類たちが、例えば「見たものを瞬間的に覚えることができる」、
という驚異的な記憶力を持っていた可能性がある、などと考えますと、
自然と化石に向かう姿勢が謙虚になると思います。
そんな作者の姿勢にとても共感しました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
教養
- 感想投稿日 : 2018年5月29日
- 読了日 : 2018年5月10日
- 本棚登録日 : 2018年5月29日
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