著者は、かの「脳が冴える15の習慣」を執筆。脳を動かす習慣を日常生活レベルに落とし込むことで、ベストセラーとなった。うちの会社には、今もその15個が書いてあるメモを机にはさみこんでいる人がいる。それ位実生活に寄り添った内容とインパクトがあった。
同じ著者である以上、その時の衝撃とどうしても比較してしまう。そして、比較するとやはり見劣りしてしまう。ただし、それはあくまで前著との相対評価の場合であり、本著の内容は多くの臨床経験とご自身の経験を織り交ぜながら、やはり読者に寄り添ってくれている良書である。
「まとめノート」についての項目が良い。私は、まとめノート否定派である。すでに書いてあるものをもう一度書く意味がわからなかったし、まとめノートを作ることで「勉強した気分になってしまう」ことが何より嫌いであった。
著者は、まとめノートは、「必ず自分なりの言葉でまとめる」ことが大切で、「出力することは、出力プラス再入力」になるということであった。
なるほど、と思う。ただ、これは「勉強意欲が高い」ことが前提になっている。そこまで、持っていくのがなかなか難しい。
そのためには、「報酬」が大切だそうだ。必ずしも形がないものでも良い。褒めること、これで充分に脳にとって報酬になるそうだ。
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- 感想投稿日 : 2012年4月9日
- 読了日 : 2012年4月9日
- 本棚登録日 : 2012年4月9日
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