もういちど生まれる

著者 :
  • 幻冬舎 (2011年12月9日発売)
3.60
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本棚登録 : 2017
感想 : 329

面白かった。

大学生が主人公の短編集。
1人だけ大学生になる選択をしなかった子もでてきます。
お話がどれも繋がっています。

登場人物が大学生の小説って少なく感じているのですが、
大学生ほど題材として面白いものはないと思ってます。
「くだらない」「どうせサークルと酒と安っぽい恋愛と怠惰な毎日」
みたいなイメージからあまりフィーチャーされることはないのでしょうか。

でも、大学生ほど
大人になることと向き合い、悩み、選択を迫られる時期はない気がします。
あと、本当によって4年間の使い方が違うのも面白い。


大学に通う選択肢をしなかった人を
普通じゃないと定義する高校時代の旧友の存在
までも出てきて味わい深かったです。

表題作「もういちど生まれる」は
久々に本でうるっときました。




以下ネタバレ。
絵を破いたのは妹本人だった、とのことでした。
桜じゃなかったんですね。
態度的に桜かと思いました。


 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月15日
読了日 : 2020年8月15日
本棚登録日 : 2020年8月15日

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