紀記とまとめて考えられがちな古代の話を、古事記、日本書紀、出雲風土記など様々な一次資料を個別に参照し、先行研究によって凝り固まってしまった考え方を説き解しながら、出雲にまつわる神話を順を追って浮かび上がらせている。
面白いと思ったのは、考古学の発見も参照しているところ。文献だけでは得難い実感を伴って読むことができた。博物館で観た大量の銅剣や出雲大社の柱の基礎などが想起されて、神話と現実を行ったり来たりするような不思議な感覚。
読み進めるにつれ、万葉集や物部など歴史として知る単語が出てくるのも同様。
ついに次は古事記自体を読んでみようかと思います。いろんな神社にも行ってみたい。
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- 感想投稿日 : 2020年9月2日
- 本棚登録日 : 2020年1月4日
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