ぼぎわんが、来る

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年10月30日発売)
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本棚登録 : 915
感想 : 182
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呼ばれても返事をしてはいけない。幼い頃、祖父の元にやってきた「ぼぎわん」と呼ばれるナニカが幸せなイクメン生活を送っていた秀樹一家に狙いを定めてやってくる。同級生の唐草経由でオカルトライター野崎&霊能力者比嘉真琴の協力を得て家族を守る為対応策を取ろうとするが…。始めは高名な霊能力者もさっさと逃げ出すとか得体の知れないじわじわした怖さが来る。秀樹の妻、香奈に語り手が変わると家族の中で熟成されていた闇が混ざり、そして野崎によって「ぼぎわん」の正体が立ち上がる構成が上手い。物理的な攻撃も怖いし忍び寄り方も背筋に来る。真琴の姉、琴子との対決も痛快でお手本のようなホラー小説。比嘉姉妹シリーズがあるので次も楽しみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ホラー
感想投稿日 : 2020年10月3日
読了日 : 2020年10月2日
本棚登録日 : 2020年10月3日

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