蝶の力学 警視庁捜査一課十一係 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2015年12月3日発売)
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感想 : 25
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調布の資産家の男性が殺害され首に青い花を4本挿された猟奇的な状態で発見される。妻は行方不明。塔子達十一係が担当となり捜査が始まるとすぐ新聞社に妻を連れ去ったとメールが届き、彼女を見つけられるか?と警察を煽る。必死に捜索するが次の犠牲者が出てまた青い花が添えられている…。足で稼いだ証拠をきちんと消化して事件を解決する流れは安定。ちょっとした所が鍵となるので気が抜けない。今回高野主任が途中で犯人に襲われ戦線離脱。チャラい尾留川の有能さや他の十一係の助けも借りて塔子が一人で解決!と思っていたら最後は高野の安楽椅子探偵に持っていかれてまだまだかー。でも始め自分の評価に悩む塔子が最後吹っ切れるのは成長したということで次が楽しみ。高野主任との関係がお互い無自覚に怪しげなんですがそれもまた楽しみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2019年9月7日
読了日 : 2019年9月6日
本棚登録日 : 2019年9月7日

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