全18話の恩田さんらしさが堪能出来る短編集。長編では冒頭の魅力的な怪しさが最終的にあれ?といった所に収まってしまう場合があるけど、短編だと闇に溶けたままで放っておかれるのがかえって心地良い。日常の風景からのちょっとしたずれから明らかなホラーまで。謎解き系では「逍遥」「楽譜を売る男」「降っても晴れても」ホラー系では「あまりりす」「風鈴」が好み。スピンオフの「麦の海に浮かぶ檻」も嬉しかった。「球根」の締め方も笑い顔だけが浮かぶチェシャ猫感覚が好きだな。
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- 感想投稿日 : 2021年1月1日
- 読了日 : 2020年12月30日
- 本棚登録日 : 2021年1月1日
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