昭和24年、今年から男女共学になった高校の推理小説&映画研究部の男女5人が顧問主導の旅行に行った先で密室殺人に、学園祭のスチールドラマ撮影の最中に首切り殺人事件に立て続けに遭遇する。推理作家を目指す勝利視点で生き生きとしていながらも戦前の闇をまだ色濃く残している復興期の名古屋の様子が存分に描かれていてとても興味深く、当時の青春の謳歌振りと理不尽に屈服せざるを得ない絶望とのコントラストも絶妙。時代がかっている台詞回しでテンポがずれて若干読みにくい箇所が。しかし密室成立条件ちょっと、いや大分無茶じゃ?だけどあっと驚く基本に忠実な真相と最後の仕掛けも綺麗に決まっていて良かった。ただ1作目読んでないのは失敗だった…。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2021年3月11日
- 読了日 : 2021年3月7日
- 本棚登録日 : 2021年3月11日
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