下巻ではまず一気に「愚行の代償」ラストまで。犯行、結構ぎりぎりのタイミングなのでは?とは思ったけど散りばめられた小さなエピソードを在るべき所にきちんと収めた真相は綺麗。8年前の事件とは違うタイプなのに何処にヒントが?と思いながらスーザンと一緒にぐるぐる。スーザンの思考の過程が丁寧で感情移入しやすい。どいつもこいつも作中作同様怪しさ満点で誰が犯人でもおかしくなさそうな中、一番怪しいなーと思っていた人物が犯人という流れでやや拍子抜けし、初めに"決め手"が示された時も唐突でややこじつけでは?と感じたけど説明されると納得してしまった。見落としがちな伏線の回収鮮やか過ぎる。そして作中作に仕込まれていたヒントのしつこさには脱帽だ。訳しきれないニュアンスの仕掛けもあるんだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2022年4月26日
- 読了日 : 2022年4月22日
- 本棚登録日 : 2022年4月26日
みんなの感想をみる