ブラックジャックによろしく (12) (モーニングKC)

著者 :
  • 講談社 (2005年9月21日発売)
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感想 : 33
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前巻に引き続き、精神病の話。
精神病とは、脳という臓器の病であり、その意味では内臓の病と同じであるといえる。
しかし、デカルトが「我思うゆえに我あり」といったように、思考とはその人の根源的な要素である。それゆえ、思考に影響を及ぼす精神病は、差別と偏見に満ちている。
しかし、精神障害者の思考は「異常」なのだろうか?
「普通」と違うことを異常というなら、確かに異常なのかもしれない。
では、「普通」とは何だ?
一般的であることを「普通」というなら、一般的ではないのは「個性的」ということではないだろうか。
精神病を患った人は、その人独特の世界観を持っているかもしれない。それは普通ではない世界観かもしれないが、我々一人ひとりもその人なりの世界観を持っているはずだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 生命
感想投稿日 : 2018年7月24日
読了日 : 2018年7月24日
本棚登録日 : 2018年7月24日

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