第13巻も引き続き、精神科の話。
医療の問題を真面目に指摘したこのマンガは、幸い売れた。ドラマ化もされた。社会に一石投じることに成功したといえる。
精神病患者への社会の差別を書いた新聞記者。目の前の患者を社会復帰させることだけに注力する精神科医。各々の戦いは微々たるものかもしれないし、社会に起きる波はさざ波程度かもしれない。
しかし、その一滴一滴が、社会を変えることにつながる。社会を変えるとは、人々の認識を変えるということ。人々の考えを変えるということ。
対峙した相手は巨大で、何一つ変わらないように思えるかもしれない。
しかし、一石を投じるのだ。その先にしか、社会を変えることはできないのだ。
作者はきっとこのような思いで、この作品を描き上げたに違いない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
生命
- 感想投稿日 : 2018年7月25日
- 読了日 : 2018年7月25日
- 本棚登録日 : 2018年7月25日
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