グロービスの講師の方にこの本を紹介してもらった。
想いが通じる5つの基礎がプロローグで紹介されており、それは次のような5つである。
1. 自分のメディア力を上げる
2. 相手にとっての意味を考える
3. 自分の言いたいことをはっきりさせる
4. 意見の理由を説明する
5. 自分の根っこの想いに嘘をつかない
1, 5はコミュニケーションの対象にはあまり依存せず、長年の経験であったり、信念、実績など自身が積み上げてきたものに依るところが大きい。
一方2〜4はコミュニケーションの対象との間におこる、情報の非対称性や限定的合理性といった話に近い部分で、この本は特にこれらに関するハウツー本として見た場合に非常に簡潔かつ理路整然と書かれている。
この本の中ですぐにでも実践出来そうで、効果が高そうなものを二つだけ挙げるとすると、対象に話を聞いてもらうには「共通の問い」や「相手にどんな良いことがあるのか」を明らかにする必要があるということ。
「共通の問い」が大切なのは、いきなり結論の意見の部分では分かり合えなくても、課題(Issue)の部分においては分かり合えるからだ。意見にはお互いの物の見方で変わってくるが、お互いの間に共通した課題や問いを設定出来れば、立ち向かうべきものが一致するので話になる。逆にそれが設定出来ていなければ立ち向かってるのはお互いの主観になってしまう。
また、基本的に人は自分に何の益も無い話は耳に入らない。何かを提案するとき、相手にどんなメリットがあるかから入るべきである。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年12月18日
- 読了日 : 2018年12月18日
- 本棚登録日 : 2018年12月16日
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