友達にも先輩にも ”自分ばっかりが可愛いやつ” と言われるような超マイペースな平介。
ある日、自宅に遊びに来た ”つくづく耐える男 秋くん(保育園児)” に、なぜか懐かれた。
肩から力が抜けている・・・というよりは抜けきっている平介の、小さな秋くんと係わるうちに少しずつ変わっていく考え方や、周囲の人に促されて気がつく ”気付き” に、思わず自分も平介の母の隣に立って見つめてしまう、そんなお話。
二人の友人と母、母の妹であり秋くんの親でもある叔母とその夫。
みんな、ちゃんと顔を見ている。
見つめている。
マイペースである平介もまたやはり自然に見つめることが出来ている。
私は、それが出来ていない。どうしたらいいのかが、解らない。
超マイペースだとか、わがままだとか・・・付き合いにくそうなのに、それをそれとして受け入れ自然に理解してくれる人がいる。安定した世界。
それは、お話の世界だと解ってはいるのだけれど。
現実世界でもいないわけではないと思うのだ。
そんな人が傍らにいる人はその幸運をたまにでよいから認識すべきだ。
そして、それは羨ましがられてよいものだと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
マッグガーデン
- 感想投稿日 : 2014年1月17日
- 読了日 : 2013年3月5日
- 本棚登録日 : 2013年2月27日
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