第一部の座談会は話があちこちに飛んで、結局なぜあの戦争に負けたのか結論が分かりにくい。この手の設問にはいくつかの回答パターンがあって、①圧倒的な国力差で最初から勝ち目がなかった、②戦争指導者に終戦に至る大局的展望がなかった、③補給の軽視や精神論の偏重など実戦レベルでの無能力、の3パターンである。
本書にもこれらがもれなく登場し、いつもの議論で新たな視座はない。
だが色々知らなかった史実があったり、昭和天皇が意外に『君主』だったり面白かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会時事
- 感想投稿日 : 2018年6月8日
- 読了日 : 2018年6月8日
- 本棚登録日 : 2018年4月23日
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