己を修め人を治める道

著者 :
  • 致知出版社 (2011年9月16日発売)
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感想 : 6
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「大学」の単なる字義解説に止まらない人生訓。一字一句を詳細に解説したものよりもスッと頭に入ってくる。
その上で感じたことは、儒教という教えは治国、平天下の責を担うリーダーのための道徳律であって、我々一般庶民が目指す理想ではないということ。『修己治人』という通り、人を治めることを目的として、リーダーから見て「民はこうあって欲しい」という理想が書かれているものであり、個人の尊厳とか民主主義とは全く相容れない思想である。それでも個人として「成る」ために指針とすべき教えが散りばめられていて、自分の中でどう位置付けるのかが難しい思想でもある。もう少し勉強したいと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史宗教哲学
感想投稿日 : 2022年9月24日
読了日 : 2022年9月24日
本棚登録日 : 2022年9月21日

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