思いっきり時季ハズレに読んじゃった自覚はございます(笑) でもぶたぶたさんに逢いたい気分だったんだもの仕方がない!思い立ったがぶたぶたさんです(勝手にことわざを作るな)
バレーボール大の、ピンクのぶたのぬいぐるみな山崎ぶたぶたさん。
今回は赤い服、それから白いふちどりとボンボンのついた赤い帽子…サンタクロースの姿で、12月24日と25日まさしくクリスマスの街の中を忙しく駆け回ります。
そして、いろんな人がそんなぶたぶたさんを目撃するのです。
深夜バイト帰りのバス待ち女子大生や、ひとりで公園お昼ごはんのOLや、ひとりでお留守番の6歳の女の子、ぐでんぐでん酔っ払い中の女2人連れ、塾テスト中の小学生、etcetc…。
ホンモノのサンタさんは、白いおひげのおじいさんかもしれない。でも、このぶたぶたサンタさんは例えプレゼントが貰えなくても、ほっこりあたたかいものを残してくれる。
それはきっと、この本を読んだあなたにも…。
やっぱりいいなぁ、ぶたぶたさんシリーズはv 声はおじさんで、中身は本当に優しいいい人なのだけど、外見はピンクのぶたのぬいぐるみで、片耳にちょこんと帽子を乗せて、てくてく歩いて白い布袋持って、”サンタさん”の役目を果たすためにお届け物を持って(というか頭に載せつつ)チャイムをぴんぽーん♪と鳴らして…。その姿だけでもう充分癒されますv というか、ぶたぶたさん本人が「サンタさんが地上に送った素敵な贈り物」な気がしてならないよ。いいなぁ。
ぶたぶたさんの姿になごみつつ、気に入ってるのは塾の小学生のお話。「サンタさんなんていない」と思うのと「信じない」は違う、そんなの悲しい。そう思う子供の微妙なライン…あるよなぁあったよなぁとしんみりしました。素敵なことはいつまでも信じていていいんだよね。
ラストでは、ぶたぶたさんも「みんなのサンタさん」から「2人のためだけのサンタさん」に戻ります。
白いおひげじゃなくても、おじいさんじゃなくても、「我が家のサンタさん」はきっときっと、ひとりだけ。
- 感想投稿日 : 2012年6月13日
- 読了日 : 2009年5月20日
- 本棚登録日 : 2012年6月13日
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