大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書 1045)

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  • 文藝春秋 (2015年10月20日発売)
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世界史と日本史を広く鳥瞰し、さらに、歴史にとどまらず、政治、文化、軍事、宗教等を含む体系的な「知」の重要性を説く。
現代日本に蔓延る「反知性主義」(実証性や客観性を軽視して、自分が欲するように世界を理解する態度のこと)への警鐘を鳴らしている。

昨今のニュースを理解し、今の世界情勢を把握するのに有益。
例えば「よく分からない」中東情勢(日本では、マスコミすらよく分かっていない)も、ポイントを把握して、過去の歴史に遡って学べば、全体像が見えてきて、理解が進む。

イスラムではシャリーア(イスラム法)が絶対視されており、これが、頻発するテロの1つのバックボーンとなっていること、トルコとイランという「帝国」の復活を目指す2国の対立軸、ギリシャ=人造国家、過去の帝国の存在が世界各地で現代にも大きな影響を与えていることなどは、目から鱗であった。

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感想投稿日 : 2016年1月13日
本棚登録日 : 2016年1月13日

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